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熊野筆についてKumanofude

筆の選び方

目的に合った
自分に最適な筆を
お選びください

初めての方、初心者の方のために筆選びのポイントなどをご説明します。

書筆

1.穂先の大きさによる選び方

形状 適した使用方法
大筆 半紙に2〜4文字から条幅(書初め)など大きな紙に用います。
中筆 半紙6文字、色紙、仮名全懐紙(A2程度)などの作品に用います。
小筆 名前書き、宛名書き、書状、賞状、仮名半懐紙(A3程度)など幅広く用います。
面相筆 小筆以下の大きさで穂先が細いもの。細かい字や日本画の顔など細かい部分の線描きに用います。

2.穂先の長さによる選び方

穂先 選別基準 選別基準
長鋒 直径に対して穂先の長さが約5〜6倍以上 長鋒は穂先が長いためコントロールが難しく、中・上級者向けですが、多彩な線の表現を楽しめます。
中鋒 直径に対して穂先の長さが約3〜4倍程度 中鋒が最も多く一般的で使いやすい長さです。
短鋒 直径に対して穂先の長さが約2〜3倍以下 短鋒は比較的腰が強い(硬め)ので書きやすく初心者や学童の初心者におすすめできます。
画筆

絵を描く画筆は使用する絵具の種類によって異なります。また、作品サイズ、技法の違いにより適切な筆を選ぶことが大切なポイントです。

種類 使用絵具 用途
水彩画
アクリル画
テンペラ画
水性絵具 水性絵具には、水彩・アクリル・テンペラがあり、どちらの場合も筆には馬やイタチ、コリンスキー、化学繊維などしなやかで、水含みの良い毛を使います。また、アクリル絵具は乾くと固まってしまいますので、使用後の手入れに注意が必要です。(油性絵具には使用できません)
油彩画 油性絵具 油絵具には独特の粘りがあり、絵具を塗りこみ、盛り上げるために、弾力が強く耐久性のある豚毛の硬毛筆がよく使われます。また、画溶液でやわらかく溶いた絵具を塗るための軟毛筆も必要です。
日本画
水墨画
岩絵具、墨、顔彩 長流(付立筆)、削用、隈取、彩色筆などが代表的です。書筆に似た形状も多く、連筆といった筆もあります。書とは違った多彩な表現が出来るよう毛の配合や硬さを調節しています。
絵てがみ 墨、顔彩 言葉や輪郭線を描く線描き筆、色を塗る彩色筆、文章や葉書に細かい字を書く面相筆などがあります。線描き筆は墨をたっぷり含ませ、墨継ぎをしなくても、長く描けるように穂先が長いため、面白い線やにじみ、かすれなどが表現できます。
工芸品
その他
顔料、染料 友禅に描く筆や陶芸用の筆など用途に応じた様々な筆があります。
化粧筆

用途    ベース

使い方 選び方のポイント・注意事項
大きめの筆にフェイスパウダー、ルーセントパウダーを含ませ、顔全体を軽く押さえるようにしてなじませていきます。
もう一度、パウダーを軽めに筆に取り、あご先から頬、鼻周り、額と軽くらせんを描くようにして全体に密着させていきましょう。
自然な艶感のある仕上がりになります。
  • フェイスパウダーを使う場合、リスなどのやわらかい毛の筆を用いると、自然でつややかな仕上がりになります。
  • パウダーファンデーションやプレスされたパウダーには、山羊や馬毛など、こしのある毛の筆を使うとなじみやすく、色づきやカバー力がアップします。
  • リキッドファンデーションには専用の筆を使うことで、ムラなくきれいに仕上げることができます。

用途    コンシーラー

使い方 選び方のポイント・注意事項
気になる部分にコンシーラー等を直接のせたら、筆を寝かせ気味にして丁寧になじませていきます。
大、小の筆を使い分けてシミやクマをカバーしましょう。
最後の仕上げに、パウダーで軽く押さえて化粧品の水分を飛ばすとさらに化粧持ちが良くなります。
ブラシを使うことで、コンシーラーをのせた境目部分が肌に自然になじみます。
  • スティックタイプのハイライトやシェーディング、練りチーク等の粘性の高い化粧品を伸ばすのにも適した筆です。
  • 油分や顔料の多い化粧品を肌に密着させるため、こしが強くて弾力のある、コリンスキーや狸の毛、ナイロンが多く用いられます。

用途    チーク

使い方 選び方のポイント・注意事項
適度なボリュームがある筆を選ぶと、キレイなグラデーションができて、自然な仕上がりになります。
頬骨の最も高いところから、耳の付け根に向かって優しくなでるように色をのせていきます。
楕円型に入れるとシャープな印象に、鼻に近い部分にポイントをもってくると可愛い印象に仕上がります。
  • 毛質が硬いものを選ぶと発色しやすくなりますので、チークをしっかり入れたい時にぴったりです。毛質が柔らかいと、発色も柔らかくなります。
  • 使い始めは穂先全体にチークをなじませ、ティッシュの上で粉の量を調節するとよいでしょう。
  • 化粧持ちのよい粘性のチークをお使いの場合は、コンシーラーブラシやリキッドファンデーションブラシの使用をおすすめします。

用途    アイブロー

使い方 選び方のポイント・注意事項
眉下のラインの眉頭から半分程度の位置に、筆を肌に対して直角にあてます。
そこから眉尻に向かって、輪郭となるラインを下げないようまっすぐ引きましょう。
続いて眉上のラインを眉尻に向かってつなげ、眉の形を決めます。
眉頭は強くなり過ぎないよう軽く筆をあて、点と点をつなぐように描くと自然な仕上がりに。
描き足りない部分は線を引こうとせず、スタンプのように軽く押しながら形を取るとよいでしょう。
最後は必ずスクリューブラシ等で地肌と化粧品が馴染むようぼかします。
  • ムジナや狸などの硬い毛が主に使われています。これは、比較的硬い眉毛に負けない毛のほうが、眉を描きやすいためです。
  • 眉の状態によっては柔らかいイタチの毛を用いた筆を選ぶとよいでしょう。

用途    アイシャドウ

使い方 選び方のポイント・注意事項
筆を寝かせ気味にして、平たい面全体にシャドウを取ります。
丸い筆の場合は軽く回転させるようにして筆全体に化粧品をなじませます。
ベースとして広い面に色を乗せる場合には、筆を寝かせ気味にします。
ポイントカラーやラインなど細かい部分に色をのせる場合には、筆先の天面にアイシャドウを取り、筆を立て気味にして使うとよいでしょう。
メイクのタイプに合わせて多様な筆が揃っています。
  • リスや山羊のやわらかい毛質のシャドウブラシは、粉の含みがよく、やさしく発色します。
  • イタチのシャドウブラシやアイライナーブラシは、こしがありしっかりと発色します。
  • 最後にアイシャドウをなじませるブレンダーブラシなどを使うとつややかな仕上がりになります。

用途    リップ

使い方 選び方のポイント・注意事項
筆にしっかり口紅を取り、上唇の山を描きます。
次に口角から中央の山に向かってラインを取りましょう。
下唇は左右の口角から中央に向かってそれぞれラインを描きます。
その後丁寧に、唇全体を塗りつぶしていきましょう。
唇の表面にきちんと色が入ることで、口紅の持ちだけでなく発色も良くなります。
さらにグロスを重ね塗りする時にもリップブラシを使うと、みずみずしい仕上がりになります。
  • 口紅のような、粘りのある化粧品には、イタチのこしが欠かせません。
  • 毛の量の多いものを使うと、一度紅を取るだけで、最後まで塗りきることができます。
  • 紅筆の穂先には、先がとがっている山型と、平型の2種類があります。どちらでもお好みのものを選んでいたたけばよいでしよう。

用途    洗顔ブラシ

使い方 選び方のポイント・注意事項
お使いの洗顔石鹸を、よく濡らした洗顔ブラシでくるくるとなでるようにして泡立てます。
コシのあるしっかりした泡が素早く簡単に立ち上がります。
  • 灰リスや山羊毛を使った洗顔ブラシがありますが、これらは水を含むと肌に吸い付くような柔らかさになります。
  • 筆は肌に強く押し付けずくるくるとらせんを描くように洗います。洗顔ブラシを使ってお肌を洗うのは1週間に1~2回が良いでしょう。
  • 泡立て用には毎日お使い頂けます。
  • 首筋や胸回りにもお使いいただけます。
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