繊細なタッチで思い通りに描きやすい筆
広島県の熊野町でつくられる熊野筆は、江戸時代から続く職人技の結晶です。
世界的にも高く評価されている熊野筆は、伝統工芸の技が脈々と息づいており、1本1本を丁寧に手作業でつくられています。

面相筆とは、他の小筆に比べて細かい線や小さな模様を描く為に作られています。細かい線を描く事が出来るので、仏像の表情を描き込む職人や、精密なフィギュアを塗装するモデラ―に欠かせないツールの一つです。
道具の品質で仕上がりが変わると言われるように、熊野の筆を使用すると細かい作業がしやすくなるだけではなく、作業の楽しさも感じられるのではないでしょうか。

面相筆は、主に細かい作業や細部を描くことに使われ、絵画や工芸に用いられるイメージが強いですが、実は仮名や細字を書くことにも適しています。
熊野の面相筆は、その緻密な毛先が書道でも力を発揮してくれます。
面相筆には、イタチ毛とコリンスキー毛を主な原料として使用しています。
イタチ毛は、コシが強く耐久性に優れており、力強い線や安定した書き心地が特徴的です。署名や細字など、力のある線を必要とする作業にも向いています。
コリンスキー毛は、柔らかさと弾力性を兼ね備えた高級原毛です。毛先がまとまりやすく繊細で滑らかな線が描けるため、仏像彩色や仮名などに最適です。
今回ご紹介させていただく書筆は「桃山」広島筆産業(株)製です。
こちらの筆は、高級原毛のコリンスキー毛を使用しています。弾力がありつつ柔らかさもあり、初心者から上級者まで扱いやすく繊細なタッチで思い通りに描きやすい筆です。軸は細すぎず安定感があり、仮名も書きやすい小筆です。
仮名は、柔らかくしなやかな線が命です。
コリンスキー毛の面相筆は、弾力性がありながら柔らかさも兼ね備えているため、細い線や抑揚のある筆運びを自在に表現できます。
面相筆で仮名を書く時には面相筆の尖った毛先を最大限に活かすため、筆を立て気味に持つのがお勧めです。また、軽い筆圧で毛先を滑らせることで、自然な抑揚が生まれます。
細かい作業用にはもちろん、仮名用や細字用にも最適な「桃山」を、この機会にぜひお試ししてみませんか。
桃山
コリンスキー毛を使用しており、弾力はやや硬めで穂先はとても細くすっきりとした形状です。
穂先のまとまりは大変良く、かな書き、細字用にお勧めの筆です。
軸は竹を使用し、朱色の塗に黒色模様を施した外観は、心を落ち着かせ豊かな気持ちにさせる仕上がりとなります。
商品番号:0108104000121
事業者:広島筆産業(株)
商品名:桃山
価格:2,200円(税込)
用途:面相
主原料:コリンスキー