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コラムColumn

2023.8.01

道具は大切に取り扱いましょう

購入した筆のおろし方とお手入れ方法

 

 

 

筆の種類にもよりますが、新品の筆の穂先には繊細な毛先を保護するために透明のキャップが付いています。この透明のキャップを外して穂先を触ってみると、毛の部分がカチカチに固めてあることが分かります。販売されているほとんどの熊野筆は、天然海藻成分でできている布海苔(ふのり)で固められています。

 

 

 

穂先を固めてある筆は、使用前におろします。
今回は、筆のおろし方とお手入れ方法についてのご紹介です。

 

 

大筆や中筆を使い始める際には、水またはぬるま湯で湿らせて毛先の方から根元に向かって少しずつほぐし、のりを落としてから使いましょう。

 

 

①穂先を水またはぬるま湯につけます ②穂首を持って、穂先から根元に向かって少しずつほぐしていきます ③水またはぬるま湯でのりを落とします ④水分をきって穂先を整えたら、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう

①穂先を水またはぬるま湯につけます ②穂首を持って、穂先から根元に向かって少しずつほぐしていきます ③水またはぬるま湯でのりを落とします ④水分をきって穂先を整えたら、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう

 

 

筆を使用した後は、すぐに根元までよく洗いましょう。
学校などで筆を使用し、すぐに洗えない場合は反古紙(ほごし・書き損じや使用済みの書道用紙)などで墨を拭き取っておきます。

 

 

 

洗う際には、固まった筆を一気に崩してしまうと穂首が傷む原因になりますので毛先から根元まで優しく丁寧に洗い、形を整えてから風通しの良い日陰で乾かします。

 

①水またはぬるま湯で墨を流します ②毛先から根元まで優しく丁寧に手洗いしていきます ③繰り返し水またはぬるま湯で洗い、指で優しく絞るように、穂首の水分を取り除きます。 ④穂首の形を整え、筆掛に吊るして風通しの良い日陰で自然乾燥させます

①水またはぬるま湯で墨を流します ②毛先から根元まで優しく丁寧に手洗いしていきます ③繰り返し水またはぬるま湯で洗い、指で優しく絞るように、穂首の水分を取り除きます。 ④穂首の形を整え、筆掛に吊るして風通しの良い日陰で自然乾燥させます

 

 

濡れた状態で筆巻きに収めてしまうと、カビなどの原因になります。しっかりと乾燥させてから筆巻きに収めます。
新しい筆をおろす時に外した透明のキャップは、筆が痛む原因になりますので付けないようにしましょう。

 

 

小筆など穂先を一部だけ崩して使う場合は、大筆と同様に水やぬるま湯で布海苔を落としてから使います。
水やぬるま湯を含ませたティッシュや反古紙のキレイな部分に、毛先から少しずつ水分を馴染ませていきます。三分の一程度を優しく馴染ませながらほぐしていきましょう。

 

 

 

小筆を使用した後は、ティッシュや使い終えた反古紙の汚れていない部分に水を含ませ、穂先を毛の流れに沿うように墨を拭き取ります。墨の色が出なくなるまで続けましょう。

 

 

水やぬるま湯で穂先全体を一気に洗ってしまうと、穂先が全て崩れてしまいます。お手入れ方法でご紹介させていただいた筆は、かな・常用細字用の小筆「平安」(広島清雅堂製)です。

 

 

 

「平安」は、高級毛であるイタチ毛に鹿毛が入っていることでコシがあり、初心者から上級者まで幅広く使っていただけます。毛先がよく効くためかな文字はもちろん、強い線質が書きやすく、文字の重厚感を出しやすいので、賞状書きにも適しています。

 

 

 

小筆は、特に毛先を使うため消耗が早いですが、扱い方や、お手入れ方法によって、筆の寿命が変わってきます。使用頻度にもよりますが、丁寧に扱えばその分長持ちします。良い筆をより長く愛用していただけるよう、お手入れしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

発売から約30年、イタチ毛の特性を熟知した職人がこだわりの製法で一貫して製筆しています。
穂先のまとまりや墨含みも良く、適度な弾力があります。
細字用イタチ筆として、日本全国多くのお客様から支持をいただいております。
広島清雅堂「平安」を、この機会にぜひお求めくださいませ。

 

商品番号:0116110000042
事業者:(株)広島清雅堂
商品名:平安
価格:3,300円(税込)
用途:かな・常用細字
主原料:イタチ/鹿

 

 

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