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コラムColumn

2023.9.01

羊毛筆の種類について

 羊毛筆を使ったことがありますか?

 

 

 

羊毛筆を使ったことがありますか?
羊毛で作られた筆は上級者向きの筆が多く、柔らかくて扱いづらいと感じた方もいらっしゃるでしょう。

 

 

羊毛筆・・・と聞くと羊の毛と思われる方も多いのではないでしょうか?
羊毛筆は、山羊毛が筆の原料になります。
羊毛筆の原料に使われる山羊毛には、細嫩光峰(さいどんこうほう)、細光峰(さいこうほう)、粗光峰(そこうほう)、細直峰(さいちょくほう)、細長峰(さいちょうほう)、透爪峰(とうづめほう)、羊尾(ようび)、ヒゲなど、様々な部位を使用しています。

 

 

 

羊毛は基本的に雄の毛を原料として使用していますが、細直峰は雌の山羊であり、細光峰にあたる毛質の部分をいいます。毛が少し短く、5cm程の筆のみの製造に使用されます。羊毛の中でも細光峰や、細直峰など、より上質な山羊毛は穂先が飴色に透けています。

 

 

 

様々な種類がある山羊毛の中でも、弾力がありコシの強い山羊毛や兼毫筆は、初心者の方にもおすすめの扱いやすい毛質になります。

 

 

羊毛特有の渇筆は作品に味わいを出すとともに、作品全体のバランスをとることにも長けています。また、線の肥痩が出しやすく、柔らかい線が書きやすい為、行書や草書、面白みのある線質を出したい時に羊毛が適しています。

 

 

 

書きなれた上級者の方は、作品の雰囲気によって筆を変える方も多くいらっしゃいます。

 

 

 

今回紹介させていただく書筆は、㈲橘宝盛堂製の「風流」です。

 

 

山羊毛の中でもコシがあり、穂先のまとまりやすい筆です。墨を沢山ふくませると、ふっくらと柔らかい字や、安定感のある字が書けます。

 

 

墨の含ませ方によってはシャープな線も書くことができます。

 

 

 

羊毛の短峰はふっくらと優しい雰囲気、長峰はシャープで洗練された線が書きやすくなっていますが、「風流」は、穂先が短すぎず、長すぎずの為、両方の良いところが合わさっています。

 

山羊毛を使って渇筆表現や、書道作品の幅を広げたいという方におすすめの1本です。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

穂先のまとまりやすい羊毛筆です。

 

商品番号:0117106000183
事業者:㈲橘宝盛堂
商品名:風流
価格:3,300円(税込)
用途:半切2行
主原料:山羊毛

 

 

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